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歯を守る清水式スマートデンチャー

   

義歯で噛めることと 残っている歯を守ることを両立させることがどれだけ大変で大事かという話をします。

人それぞれ噛み合わせは違います。
もともと左右が完全に対象という人は少なくて、多くの方は「もともと噛める場所 効き側」という歯があります。
どこでも噛めるけれど、右で噛むことが多い 左で噛むことが多い、というのが効き側です。だいたいどなたでもあるかとおもいます。

鉛筆を持つのとは違い、噛み合わせは本来は左右で均等に噛めるのが理想です。
大事なところ、というのはなくなって初めてわかります。

この力がかかる場所を復活させる「力」が 清水式スマートデンチャーにあります。

噛み合わせに効き側ができるのは成長期の体の歪みからということもありますし、歯並びの問題、舌の問題、あるいは例えば食卓でTVが自分の左側にあって、食事はつねにそっちを向いて噛むので、左ばかりで噛むというような癖があると 左で噛む癖が固定されることがあります。

歯並びや全身に歪みは無い方がいいはずです。全身の骨格や、噛み合わせにしても一旦歪んでしまうともとに治すことは難しいことが多いと言われています。しかし清水式スマートデンチャーでしっかり噛ませると早期に安定することをよく経験いたします。

噛み合わせはガイドする部分(前歯)と 本気で噛む部分(奥歯)があります。
どちらも大事な役割があります。大事なところが欠けてしまうと噛み合わせや全身のバランスを崩してしまいますが、噛むべきところで噛ませることができれば、噛み合わせを通じて全身の状態もよくなってくれることもあるのです。
そこでどうやって治療をするのか今回お話いたします。

治療をはじめる前に、わたしは なぜこの歯がよくなくなったのかを考え、よく見ようと思いました。よくよく観察する日が続きました。ある時、ほとんどのケースでクラックや破折があることに気がつきました。苦しい過負荷に耐えられずに歯そのものが割れていたのです。歯はこんなにも簡単に割れるんだというのは大きな驚きでした。(以前の私は 歯というものはダイヤモンドより硬いから絶対折れないというような気持ちでいました。)

開業当初から保険の治療でも金属は保険の指定のなかで最高のもの(値段も一番高いのですが)といわれるGC社の「キャストウェル」を「100%」まじりっけなしで使用してきていますし、技工士さんにもなんども直接お願いにあがりながら作ってきたので、つけたものに自負がありました。これで割れるはずがない、と思いあがっていました。
しかし根元から割れてくる 再び虫歯になるということから、どんなによくつくっても歯は割れることがあるのだということを痛感しました。

不用意な力がかかると天然の歯でも割れますし、きちんと被せ物をした歯でも割れてきます。特に義歯の支台、ブリッジの支台となっている歯は高確率で予後が悪かったのです。

それは残っている歯は自分のところにかかる咬合圧のほかに、欠損部の負担、義歯の金具による負担も受けるので大変苦しくなるから 歯が割れるのです。
不幸にして歯がなくなった方はインプラントか義歯を選んで補うことになります。そのとき如何に噛めるようにするかということが大切です。

ここからは義歯の話です。
私が学生の頃に勉強した歯科医学では義歯となった場合でも噛めるように、なんとか金具を使ってどうにか使えるように工夫をしてきました。
色々な先生が考案された金具、方式がありました。
一般的には非常に強い力で上から押さえ込むものです。
しかししっかり作っても、逆にしっかり作れば作るほど 歯が割れてきました。

そうしたなか、色々とチャレンジもしてみました。そのなかで見つけ出した義歯が清水式スマートデンチャーです。ほとんど金具を使いません。使ったとしても取り外しの時につかうノブ(ドアの取っ手のようなもの)です。
材料はこれを使い、時間はこのくらい、、自分で試行錯誤をしながら、ここだと思うところが見つけることができました。

この義歯ですと天然歯以上にしっかり噛めて、しかも残存歯には負担をかけません。つまり強い力で噛んでもへこたれない義歯になります。清水式スマートデンチャーを使って、噛み合わせのズレを修正し、良い位置で噛むことができるようにすることで、いままであった偏りを解消することもできるようになりました。

偏りがあっても残っている歯を守る。偏りを受け入れて味方にして残っている歯を守ることができるようになったのです。

顎の運動が不自然な形から自然な形になり、筋肉の動きが整い、舌の位置が回復するようになると呼吸が楽にできるようになります。食事も美味しく食べることができるようになります。

材質がプラスチックなので、割れたり減ることもありますが、それは義歯の部分なのでたいてい修理をすることが可能です。義歯で噛めることとしっかり丁寧にブラッシングしていただくと、天然の歯のほうはグラグラしていたのがおちついてくることが多いので、義歯でしっかり噛めることが大事だなと感じています。(残念ながら100%とはいえず、時期が遅くて抜歯になるケースもあります)

ではどのくらい持たせることができるのか、どのような設計になるのか。それは個人個人でだいぶ異なります。是非ご相談ください。

症例紹介

入れ歯症例
上顎は右上7と左上2−7が欠損で、ここに義歯を作ります
入れ歯症例
完成した義歯
入れ歯症例
噛み合わせを少し高く作っています
入れ歯症例
噛み合わせのチェック

右上7と左上456の清水式スマートデンチャーでしっかり噛めています。
右上(天然歯の部分)より義歯の方がよく噛めています。
いったんこの状態で顎の運動を元に戻して、徐々に下げながら調整しました。

入れ歯症例 入れ歯症例 入れ歯症例

調整の結果 右上でも噛めるようになり、安定して噛めるようになりました。

清水式スマートデンチャーは噛んでも痛みも動きも少なく、噛める場所として機能し、ストッパーのように働きます。義歯がないとストッパーがないので上下の歯が直接 必要以上の力で噛み合ってしまいますが、義歯でしっかり噛める分、残っている歯を必要以上に使わずにすむのです。



医療法人社団緑水会 緑ヶ丘歯科:https://mdc-dc.com

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駐車場は病院の近くに1台確保してあります。
満車の場合には近隣コインパーキングをご利用ください。お申し出くだされば時間分の駐車券をお出します。


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