保険治療でも丁寧に
一般的な治療は特殊な材質を使わずに治療可能です。逆を言いますと保険指定の材質で一通りの治療は可能です。
保険で訪問診療もしています。
（お医者さんが訪問診療しているかたは歯科でも訪問診療が可能です）
保険診療での工夫
歯石を取る時につかう超音波スケーラーは錦部製作所にこだわっています。
歯石は超音波で砕いていくのですが、振動が加わるとしみやすいもの。そこで、私どもでは特殊な超音波スケーラーを使っています。
このチップ（超音波スケーラーの先端部分）はパワーが弱くても、きっちり歯石が取れる優れもので、下町の錦部製作所というところに行って買い付けてきたものです。＊TV東京系列「和風総本家」でも取り上げられました。
錦部製作所のHP：http://www.nishikibe.co.jp/このチップは値段はお高めですが、小さいパワーでも確実に正しい軌道で振動してくれるため、余計なパワーがいりません。患者さんは弱いパワーで快適に歯石を取ることができるようになります。イイものなので、少々値が上がっても使っているチップです。
実際毎日の掃除でパワーはほとんどあげずに使用できていて、痛がることは滅多になくなりました。また大切につかうことで次のメリットも出てきました。
なるべく歯を削らない
錦部製作所の超音波チップで掃除すると、歯石を取ることができます。しかし他のチップや強い力でムリやり剥がそうとすると歯や歯根（歯の根っこ部分）もえぐれます。
そこで、緑ヶ丘歯科では、歯石がたくさんあっても、いきなり歯の掃除をバリバリするのではなく、まずはセルフケアに取り組んでいただくことで 歯や歯周組織を十分強くして、血行もよくなってきたところで超音波をつかって掃除をするように心がけています。
そうすることで天然の歯や歯周組織がきれいに温存され、健康的に治すことが可能です。
特に歯石がついた状態になっている歯は、唾液が十分浸透しませんので、非常に脆い状態になっています。歯が折れたところはさらに折れる危険をはらんでいます。
なるべく歯を削らないためには初動でいかに削らないように配慮するかが肝心なのです。
ブラシング時間をうんと長く取っていただきます。
ブラシングを通じて唾液をよく出し、血行を促しながら、歯だけでなく頬やベロ・唇まで清潔にすることで健康が回復します。
目安は１５分とお話ししております。力を抜いて、やさしく触れるような歯磨きで十分です。
優しくタッチしてください。時間をたっぷりかけていただけると、本当によく治ります。
口呼吸ではなくて、鼻で呼吸しましょう。ベロの位置と姿勢、呼吸状態を確認しましょう。
あいうべ体操と鼻うがい・ベロを上にうわあごに上げる訓練。
お口ポカンをなくしましょう。
口で呼吸することを口呼吸といいますが、口は乾燥に耐えられません。途端に免疫力が低下し、歯も悪くなり、体も衰えやすくなります。ですので、ぜひ鼻での呼吸をおすすめします。
緑ヶ丘歯科で大事にしていることをあげました。
以前虫歯の治療に懸命に取り組んでいた頃、虫歯を早く削って治さなければと考えてきた時期がありましたが、肝心の お口のの中の環境が整わないと虫歯はまたできてしまいます。
お口の中の環境から変えていく努力をする。こうしたことは保険診療であっても大切なことと考えていて、すべての患者さんに共通してお話ししている内容です。